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地理部入部時のこと

初めて地理部の部室に入った時、目にしたのは何故か、鉄道模型のレール。部員が一時いなくなったため他の部活に部室を使われていたらしい。まさに廃部寸前な状況で、部費その他も打ち切られていた。

 

 尚宇高において他の部活の部室を勝手に使うのは日常茶飯事である。

今では地理部の方がHiD2016への製作のスペース不足のため他の部室を借りている状況なのだが、こうして振り返ってみると他の部活に迷惑をかけぬようにせねば、と思った。

HiD2015写真について

背景にも使われているジオラマの写真はあくまでも製作途中のものである。この写真、最も世間に出るのが早く使いやすかったため大量に流布しているが、完成品のクオリティはこの比ではない。文化祭や3月26,27日のHiD2016前後に公開されるので是非実物を見て欲しい。

植物地理における栃木県

上図のシモツケコウホネは栃木を代表する、地味な植物である。

本種は何故かわからないが栃木県にしか生息が確認されたことはない。また、コウホネとの雑種であるナガレコウホネも栃木県特産と言える。

この二種の区別は難しいと一般に言われているが、葉の色やサイズがぜんぜん違う。

写真でこそシモツケコウホネは茶色く見えてしまうが、実物は何だか金色を帯びているように感じられた。ナガレコウホネが緑に茶色が混ざったようなみすぼらしい雰囲気なのと対照的だと、思った。

大谷石と栃木県

栃木県を代表する石材が大谷石である。県内では石倉や石垣、塀、オブジェ、コースター、足台、その他もろもろあらゆるところに使われている。

大谷石は美しいから珍重される、とよく言われるがここまで多用された理由の本質は違うようだ。

大谷石は第三紀に作られた凝灰岩であり、大量の気泡を含んでいる。この気泡のため、大谷石は軽く、断熱性がある。さらに耐火性能も高く、ピザ釜のような高温にさらされる環境下でも持ち前の断熱性を発揮できるのだ。

しかしこの気泡は諸刃の剣である。大谷石はその特性と引き換えに、耐用年数が短い。どんどんぼろぼろと崩れていってしまう。

しかしそれは本当に悪いことなのだろうか?もたない石材を短いサイクルで使い回すのが当時なりの富の象徴だったのではないか、とも思ってしまったりする。まあこれはあくまで僕の妄想です。

 

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